え~、突然ですが、ここで質問です!

クルマの部品の中で「走りのカナメ」となるものは何でしょう?

 

正解=やっぱりエンジンですね。
・・・おいおい、ダンパーの話は?

 

わかってますって。

 

 

それでは改めて、

「快適な走りをもたらす重要なパーツ」は、

やはり「ダンパー」なんです。

 

 

 

MGFに装着されている純正ダンパーは、「モンロー」というメーカー製です。

 

モンローといえば、オフ車系では有名どころですし、

実際に、製品の出来具合いはかなり良いのですが、

「もうちょっと、ビシッと締まった走りが欲しいなぁ・・・」と思ったら

ダンパーを交換しちゃうのが手っ取り早い方法です。

 

 

というワケで、まずはパーツ選びから。

(・・・もう換えちゃうのね。)

 

 

そうは言っても、ホームセンターやオートバックスに行ったって

MGFのダンパーなんか絶対に買えません。

 

注文さえ受けてもらえません。

 

 

だから、通販で買います。

 

 

または英国車系のショップに丸投げ。
(少しばかり値が張っても、これが一番安心な方法ですね。)

(そういうショップが、ご近所にあればネ!)

 

 

ところが、ワタシのような田舎暮らしの者は、

通販で買うしか方法がありません。

 

でも、逆に全世界のパーツショップから選ぶことができます。

 

・・・英語にかなり難ありですけど。

 

 

と言いながら、MGFのパーツを世界中で探してみたら、

元々、数点しかなかったので検索も楽チン・・・(泣)

 

 

んで、英国の代表的な交換用ダンパーパーツの、SPAX製。

 

 

・・・う、画像がない!

・・・クチコミ情報もない!

 

 

 

続いて、同じく英国のAVO製。

 

 

・・・う、またもや画像がない!

 

 

でも、このパーツは日本でもMGFオーナーさんの多くの人が使ってるそうです。

 

 

・・・ホントか?

・・・昔はコレしか売って無かったらしいけど、ホントか?

 

 

英国では「みんな付けてるぜ!」だそうですが、ホントか?

 

 

そもそも、みんながダンパーを換えるのか?

 

 

う~む、信じられん。

 

 

 

まぁ、製品のクォリティは良いのでしょうけどね。

 

 

 

この2つのダンパーには、20段もの調整幅があって、

「あらゆるシーンに適応できる」スゴい製品だそうです。

 

でも、7~8段目より上になると、「ひたすらカタイだけ」なので、

実際には「使えない」んだそうです。

 

 

・・・意味ないジャン

 
おまけに、硬いところでハードな走りをしていると、

車体側に亀裂が入るとか!

 

 

 

ビシっと亀裂!

f_sus04

(photo by Y氏@白F)

 

 

 

価格が安くて、買ってみようかな~って思ったのに。

 

 

それじゃ、やっぱりコレですか。

 

 

天下のビルシュタイン様!

f_bill02

 

 

 

ネットでいろいろ調べてみたけれど、

「MGF+ビルシュタイン」の情報話って、ほとんど無いんです。

 

 

だったら自分でやらにゃ、しょーがない・・・。

 

 

 

ところで、Fのダンパー交換って、すごく楽なんです。

トップのナットはゆるみにくいけど、インパクトで「ギュン!一発!」で外れちゃうし、

下側なんか「スポッ!」

 

 

・・・あれっ?

 

おい、まだナットを外してないってば。

 

 

 

なんじゃ、こりゃ?

 

押さえのワッシャーが小さすぎるんじゃね~の?
こんな作りで、よく走行中に抜けないもんだね!

 

 

 

実はアチコチで、多数発生していたようですよ。

この「ダンパーすっぽ抜け」トラブル。

 

 

 

<晴れの国・オカヤマン様が、解説してくださった図>

f_sus03

 

 

みごとに前方に抜けるそうです(笑)。

 

 

 

笑えんわい!

 

 

 

ついでに「関東のスーパーメカ・K氏」にも聞いてみましょう。

 

 

「私もこの手のトラブルを非常に多く見かけました。

フロントはあまりならず、リアの方がなりやすいようですよ。

 

ショックアブソーバのロワブッシュの硬度が全然不足していて、

長く使用しているとへたってきて、ずれて抜けてしまいます。

完全に抜けている場合のほか、半分くらい抜けかかっている場合は、

一度、ブッシュを外して外周部に接着剤を塗って対処したり、

ショックのアッパーブッシュ側のお皿(ワッシャ)を利用して、

外れないようにしてみたり、いろいろとやっておりました。

 

ちなみに社外品のショックでは、このようなトラブルは有りませんよ。

 

それから、2000年モデル以降のMGFは、

最初からでかいワッシャを入れて対策済みのようです。」

 

 

・・・だって。

 

 

 

ふ~ん、やっぱり抜けるんだ。

怖ろしい話だよねー。

 

でも、社外品なら抜けないらしいから、換えれば良いんだね。

 

 

・・・良くね~よ!

 

 

ローバー社の「恐るべき手抜き設計」が、露見してしまいましたが、

それで、天下のビルシュタイン様はどうだったか・・・? というと

 

 

 

・・・良かったよ。

 

「それだけかよ。 じゃなんでコニに変えたんだよ?」

 

 

 

・・・もっと良さそうだったから。

 

 

 

何だそりゃ?

 

 

これが天下のコニ様!

f_koni01

 

「だってさー、同じクルマでも、

『走る場所』、『乗る人』、『交通状況』が変われば、感じが違ってくるしさー、

いくら感性が鋭くっても、良いとか悪いとか言い切れないっすよー。」

 

 

でしょ?

 

 

自動車雑誌の試乗インプレッション記事も、簡単に信じちゃダメよ、ってお話です。

 

ライターさんの力量や、道路事情でも、クルマの印象は大きく違うハズだし

そもそも1台あたり3分のプレス試乗会なんかで、

何がわかるもんかい!って話です。

 

どうせ、大人の事情で「悪口」は書けないんですからね。

 

 

 

とは言え、チョットだけ

「MGFの足を変えてみたら・・・、インプレッション!」

 

 

 

ビルシュタイン足の長所は、なんと言っても「フラット」な乗り心地。

 

ガス封入タイプなので、スプリングが柔いクルマでも、

ビシッと走るように変わるよ。

 

高速道路をバビュ~ンと走る人に良いですね。

車線変更なんかも安心してできるし。

 

 

短所は「封入」されたガスの圧力で、縮んでも「ピョン」と戻っちゃうこと。

 

例えば、コーナーの入り口でブレーキをかけて、前輪に荷重をかけて、

ハンドルを切り込んで「さぁ、これから・・・」ってときに、

せっかく前輪に乗せた荷重を、ダンパーが「ピョン」と跳ね返してくれます。

 

 

 

・・・おいおい、気持ちよく曲がんね~。

 

 

 

そんなワケで最終的には、コニ足に変更しました。

 

 

 

大御所メーカーの「コニ様」。

なのに値段も性能もそこそこ。

 

 

ウチのMGFに使ってみたら、

封入ガスが入ってないので、「ピョン」の戻りがなくてイイ感じ。

 

ただ、スプリングの柔さを補ってはくれないんで、

全体で見れば「ヤワイ足」。

 

 

それでも峠道や海岸沿いのワインディングを

少し速いペースでドライブするなら、とても気持ち良いフィール。

 

 

f_koni02
「汚い下廻りだ!」

 

 

そんなとこ見ないで、コニ足を見てー!