MGFの電装は新しい設計ではありませんが、
それでもジェネレータ(発電器)と、 レギュレータ(整流器)が一体になった、
値段の高いオルタネータが装備されています。
上がオルタネータ!
で、整流器は熱に弱いし、
ジェネレータはシリンダーヘッドから飛んだオイルで、
燃えてしまうことがあります。
放熱がやりにくいミッドシップのMGFでは、
電装系にはつらい環境です。
外観図。
オルタネータの下には、エアコンのコンプレッサがあります。
これが無いなら、あたしゃ夏場は乗りません。
で、我らがMGFの設計は、
ここがマヌケというか、手抜きというか、
エンジンのMAX 回転数の違いを考えずに
パーツをそのまま、他の車種から流用してしまいました。
なのでベルトがかかるプーリも、他車用のがそのまま付いてます。
これじゃ、エンジンをバンバン回して乗ったら、
コンプレッサが過回転して壊れますよねー。
コンプレッサって、
だいたい5.500r.p.mくらいを上限に設計されているから、
それ以上に回すエンジンなら減速するプーリが必要なんです。
アタシゃ夏場に、エアコンを入れっぱなしにして
しょっちゅう全開で走りまわってました。
そのせいかどうか知りませんが、
( ・・・きっとそのせいでしょう。)
新車からまだ3万kmしか走ってないのに、
エアコンをONにすると、ゴリゴリという異音が出始めました。
「あれれー、ちょっとマズイかもー!」
そう思いながらも、忙しかったんで整備工場に入れませんでした。
それから数日後、高速道路を走っていて、
エアコンをONにしたら、後ろからモクモクと白煙が出たんです。
そのとき、ボクの周囲を走っていたクルマ達は、
一斉にボクから離れて避難していきました。
まぁ、そうですよね。
前を走ってる車から、煙が出たら、
誰だって逃げますって。
陽炎が立ち上るほど暑い高速道路で、
世間の冷たさが身にしみた、ひと夏の思い出です。