MGFの電装は新しい設計ではありませんが、
それでもジェネレータ(発電器)と、 レギュレータ(整流器)が一体になった、
値段の高いオルタネータが装備されています。

 

tmr023 上がオルタネータ!

 

で、整流器は熱に弱いし、
ジェネレータはシリンダーヘッドから飛んだオイルで、
燃えてしまうことがあります。

 

放熱がやりにくいミッドシップのMGFでは、
電装系にはつらい環境です。

 

G86M3763 外観図。

 

オルタネータの下には、エアコンのコンプレッサがあります。
これが無いなら、あたしゃ夏場は乗りません。

で、我らがMGFの設計は、
ここがマヌケというか、手抜きというか、

エンジンのMAX 回転数の違いを考えずに
パーツをそのまま、他の車種から流用してしまいました。

 

なのでベルトがかかるプーリも、他車用のがそのまま付いてます。

これじゃ、エンジンをバンバン回して乗ったら、
コンプレッサが過回転して壊れますよねー。

 

コンプレッサって、
だいたい5.500r.p.mくらいを上限に設計されているから、
それ以上に回すエンジンなら減速するプーリが必要なんです。

 

アタシゃ夏場に、エアコンを入れっぱなしにして
しょっちゅう全開で走りまわってました。

そのせいかどうか知りませんが、
( ・・・きっとそのせいでしょう。)

新車からまだ3万kmしか走ってないのに、
エアコンをONにすると、ゴリゴリという異音が出始めました。

 

「あれれー、ちょっとマズイかもー!」

そう思いながらも、忙しかったんで整備工場に入れませんでした。

 

それから数日後、高速道路を走っていて、
エアコンをONにしたら、後ろからモクモクと白煙が出たんです。

そのとき、ボクの周囲を走っていたクルマ達は、
一斉にボクから離れて避難していきました。

 

まぁ、そうですよね。

前を走ってる車から、煙が出たら、
誰だって逃げますって。

 

陽炎が立ち上るほど暑い高速道路で、
世間の冷たさが身にしみた、ひと夏の思い出です。