普通のクルマなら、メンテナンスと言えばオイルと水です。

 

オイルと言えば、エンジンオイル、ミッションオイル、デフオイル、
他にはブレーキ液とか、クラッチフリュードとか。

 

G10M0398 チェックポイント図

 

水系のものだと冷却水(クーラント)、バッテリー液、
ウオッシャー液は空になっても、故障はしないんで安心ですよ。

 

MGFにも、もちろんエンジンオイルが必要ですよ。
でも、その点検ひとつを見ても特殊なんです。

普通じゃないんです。

 

というのも、オイル量を測るための棒=「ディップスティック」に
付いてくる油量が「いい加減で適当」なんです。

特にオイルを全交換をした後は、
まるでアテにならないから要注意です!

 

そんなエンジン、聞いたことないでしょう?

希少性がありますよね。

 

でもですね、実におおらかというか、適当というか、
3.8リッターくらい、オイルを入れておけば良いんです。

 

2~3日後に、思い出してチェックすれば良いんです。

すっかり忘れちゃっても、気にしなきゃ大丈夫です。

オイルだけは。

 

それよりも、メンテナンスの時に、
もっともっと重要なポイントがあるんです。

 

メンテじゃなくても、トランクを開けたときは、
右横にある冷却水のリザーバータンクをしっかり見てください。

f_oil 右端のタンク

 

もし水面に油膜が浮いていたら・・・

超ラッキー!

 

だって、「エンジン破損」という大きなトラブルを
未然に発見できたんですから!

 

すぐに信頼できるメカニックさんに連絡しましょう!

もし、そのまま乗り続けたなら、
近いうちに、必ずエンジンが破損しますよ。

 

その修理には、少々お金がかかります。

ホンの十数万円ほど。

 

見積もり金額を聞いたら、
ほとんどの人が、「ぐぁ!」って言います。

 

同じように、リザーバータンク内の冷却水の量にも、
気配りが欲しいところです。

 

「いつもと、ほぼ同じ量」であれば、とても嬉しい!

ハッピー・カーライフです。

 

もしこれが、急激に減っていたら、
何かが破損したってことです。

 

何か、って?

エンジンに決まってますけどねー。

 

もし、冷却水が減っていて、
マフラーから蒸気が盛大に出たら、

エンジンヘッドまわり!

 

出なかったときは、ウォーターポンプか、車体下の冷却水パイプか、

樹脂製パイプジョイントなどなど、

冷却系のどこかがイッちゃったに違いありません。

 

でも、ひょっとしたら、
ラジエターのドレンプラグが割れちゃっただけ、かも知れません。

 

これなら修理も200円以下で済みますから、

MGFオーナーのオフ会の、故障自慢で優位に立てませんねぇ。

 

 

冷却水が少しずつ減るときは、

室内ヒーターコアにつながるパイプの破損かも知れません。

でも、この場合はフロアカーペットが濡れるし、
車内にクーラントのニオイがするんで、わかりやすいです。

 

ただ、インテークガスケットが破損したときも、
最初は少しずつ、気がつかないくらい冷却水が減るんです。

 

G30M0286 2番が粗悪なガスケット!

 

で、気がついた時には・・・

 

手遅れ。

 

MGFって、ホントに普通じゃないんです。

要注意なクルマなんです。

だけどオーナーさんには、良い人が多いんです。

 

それがとても不思議です。