何年かMGFに乗ってきて、
「最近、パワーが無くなったなー。」とか、
「始動性が悪くなったなー。」とか感じたら、
電気系をチェックしましょう。
1.8 i は今どき珍しいデスビ
(VVCはなぜかイグナイター仕様です。)
プラグコードは消耗品です。
長く使ってると、絶縁が悪くなって電気が漏れます。
なので車検ごととか、3万km ごととかで交換しましょう。
スパークプラグは5万kmくらいは使えます。
( ・・・最近の国産車は10万km使いますけど。)
でも、もし交換しようかなーって思ったら、
電極の細いもの(イリジウムとか)に交換しちゃいましょう。
根拠はありませんが、それが良いと思います。
デスビ(ディストリビューター)は、キャップにひび割れが起きやすいです。
中のローターはあっさり摩耗します。
このあたりは、1万km ごとにチェックをしておきましょう。
こんなの、昭和40年代のクルマ並みです。
古くからやってる整備工場のジイさんなら、
デスビなんか見たら、大喜びします。
MGFのギアシフトは、ツインワイヤ作動式です。
しかし、なまじっか「ミドエンジン車」なので、
ワイヤの取り回しが長く、傷みやすいんです。
10万kmなんて、とても保たないと思います。
( ・・・勝手な推定です)
「2速ギア、またはリバースギアが、どうにも入りにくいんですけど・・・」
そんなときは、シフトワイヤの遊び調整で、ほぼ解決します。
MGFのミッションって、もちろん量産車の流用品で、
シフトゲートの横の間隔と、ストロークは固定されているんですけど、
2本のワイヤの調整で、シフトレバーとの位置合わせができるんです。
ただ、2速でベストな位置に合わせると、
リバース位置が辛くなる(渋くなる)ことが多いんです。
また、2速のストローク側を深く合わせると、
5速がシッカリ入らなくなることもあったりして・・・。
絶妙な調整が必要なところなので、メカニックさんに頼んでください。
きっとイヤそうな顔をするでしょう(笑)。
下回りを何かに擦って、ワイヤの先端が外れちゃった!
そんな話も、よくありました。
これ、車高が下がってる冬の時期に起きやすいんです。
図:シフトワイヤーエンド
48番のジョイントは、路面の何かに擦れたりしたら、
なぜか簡単に外れちゃうんです。
47番のケーブルストッパから、ワイヤが外れることもあるんです。
どちらが外れても、ギアシフトは出来ません。
どっちのジョイントも、プライヤーとか使えばスグにはまるんで、
元通りにはめ込んだら良いんですけどね。
路上だと、ちょっと手が届きにくいですねぇ・・・。
そんな時は右後輪の下に、板か何かを敷いて、
車体の下を広くしてやれば、やりやすいですよ。
そんな風に路上で寝っ転がって、クルマの下に手を入れてると、
いろんな人が集まって来ます。
説明するのもウザいし、恥ずかしいですね。
ちなみに、そんなことがあったら、
ワイヤを交換した方が良いと思いますよ。
アタシゃ変えませんでしたけどー。