英国車ならオイル漏れしても当たりまえ。
チョコチョコ壊れるけど、自分でチョコチョコなおして乗るのが常識。

 

そんな間違った常識が、メーカーや販売店を甘やかすから、
商品性の低い製品が市場に出まわっちゃうんです!

 

・・・と、常々思ってました。

 

実際、イギリス人ってホントに自分で修理しちゃうみたいです。
こりゃもう培われた生活様式の違いというか、

クルマ文化の違いなので仕方ないんですね。

 

でも自分で修理だなんて、日本じゃムリでしょう。

だって作業ができるガレージどころか、
都会じゃ自宅に車庫なんて持てないんだもの。

 

地方に住んでる人なら、自宅に納屋があったりして
イギリスと同じようなことが出来るかもしれませんね。

HP_TOP01

 

 

さてさて本題。
MGFのKエンジンで、オイルが漏れるポイントといえば・・・

 

あまり見あたらないです。

せいぜいエンジンヘッドくらいです。

 

もしヘッドガスケットが抜けちゃった時や
インテークマニホールドのガスケットがイッちゃった時は、
オイルと水が混ざるので、

オイル漏れする前に、エンジン全体がイッちゃいます。

 

恐ろしい話です。

 

あ!

 

もしヘッドカバーからオイルが吹いて、
オルタネータが動作・発熱しているときに、オイルの飛沫がかかると、
オイルが燃え出してしまいます。

 

そうなると、オルタネータはご臨終。

 

G86M3763 図解:オルタネータ

 

 

品番12が、「熱に弱い」レギュレータ

このレギュレータも、ときどきパンクします。
高温に弱いシリコンチップが使われているからです。

 

日本製のオルタネータを使えばイイのにね。

 

あ!

忘れてました。

 

ミッションのメインシャフトの入り口のところ。

 

adel_05 ココ。

 

ココのオイルシールがダメになって、オイル漏れになりました。

 

もし漏れてないMGFにお乗りなら、それはアタリです!

おそらく、ずっと漏れないと思います。

 

 

あ!

( ・・・まだあるんかい!)

 

エンジンオイルじゃないですけど、
クラッチの踏み応えがおかしくなったとき
( ・・・スッコーンと奥まで軽く踏めちゃったとき)

きっとクラッチ・レリーズシリンダから、クラッチ液が漏れてます。

 

もしそうなったら、

クラッチ・レリーズシリンダを交換するしかありません。

 

adel_09 クラッチ・レリーズシリンダとその補強ステー

 

もともと、レリーズシリンダの取付が貧弱なんで、
クラッチを踏んだときに、押す力でシリンダーが円弧状に動いちゃうんです。

 

そのせいで、ピストンロッドがシリンダの中で
何度も何度もナナメに擦れて作動して、

フリュード漏れ。

 

adel_04 横から、こう見えます。

 

この対策には、シリンダの固定部分を補強する
「ステー」を付けるとイイですよ。

 

レリーズシリンダの寿命は延びるし、クラッチの切れもすごく良くなります。

 

このパーツは、ロータス・エリーゼとか
英国車を扱ってるショップには売ってるハズです。

 

だけど、こんな補強板くらい
ホームセンターでステンレスの板を買ってきて
ボルト穴を2つ空けて、チョチョイと曲げたらすぐに出来上がりますよー。

 

でも、アタシゃ購入しちゃいましたよ。

 

だって、

 

だって、

 

誰も教えてくれなかったんです。

( ・・・友達がいないから、じゃないです。)

 

 

G12M1677 図解はコチラ

 

13番のボルトで自作ステーを固定して、
ミッションケース部にステーの先っちょを「共締め」するだけ。

 

簡単ですね。

 

あ!

この作業は、エンジンが冷えてるときじゃないと出来ませんよ。

発狂するほど熱い場所にありますから。