英国車ならオイル漏れしても当たりまえ。
チョコチョコ壊れるけど、自分でチョコチョコなおして乗るのが常識。
そんな間違った常識が、メーカーや販売店を甘やかすから、
商品性の低い製品が市場に出まわっちゃうんです!
・・・と、常々思ってました。
実際、イギリス人ってホントに自分で修理しちゃうみたいです。
こりゃもう培われた生活様式の違いというか、
クルマ文化の違いなので仕方ないんですね。
でも自分で修理だなんて、日本じゃムリでしょう。
だって作業ができるガレージどころか、
都会じゃ自宅に車庫なんて持てないんだもの。
地方に住んでる人なら、自宅に納屋があったりして
イギリスと同じようなことが出来るかもしれませんね。
さてさて本題。
MGFのKエンジンで、オイルが漏れるポイントといえば・・・
あまり見あたらないです。
せいぜいエンジンヘッドくらいです。
もしヘッドガスケットが抜けちゃった時や
インテークマニホールドのガスケットがイッちゃった時は、
オイルと水が混ざるので、
オイル漏れする前に、エンジン全体がイッちゃいます。
恐ろしい話です。
あ!
もしヘッドカバーからオイルが吹いて、
オルタネータが動作・発熱しているときに、オイルの飛沫がかかると、
オイルが燃え出してしまいます。
そうなると、オルタネータはご臨終。
図解:オルタネータ
品番12が、「熱に弱い」レギュレータ
このレギュレータも、ときどきパンクします。
高温に弱いシリコンチップが使われているからです。
日本製のオルタネータを使えばイイのにね。
あ!
忘れてました。
ミッションのメインシャフトの入り口のところ。
ココ。
ココのオイルシールがダメになって、オイル漏れになりました。
もし漏れてないMGFにお乗りなら、それはアタリです!
おそらく、ずっと漏れないと思います。
あ!
( ・・・まだあるんかい!)
エンジンオイルじゃないですけど、
クラッチの踏み応えがおかしくなったとき
( ・・・スッコーンと奥まで軽く踏めちゃったとき)
きっとクラッチ・レリーズシリンダから、クラッチ液が漏れてます。
もしそうなったら、
クラッチ・レリーズシリンダを交換するしかありません。
クラッチ・レリーズシリンダとその補強ステー
もともと、レリーズシリンダの取付が貧弱なんで、
クラッチを踏んだときに、押す力でシリンダーが円弧状に動いちゃうんです。
そのせいで、ピストンロッドがシリンダの中で
何度も何度もナナメに擦れて作動して、
フリュード漏れ。
横から、こう見えます。
この対策には、シリンダの固定部分を補強する
「ステー」を付けるとイイですよ。
レリーズシリンダの寿命は延びるし、クラッチの切れもすごく良くなります。
このパーツは、ロータス・エリーゼとか
英国車を扱ってるショップには売ってるハズです。
だけど、こんな補強板くらい
ホームセンターでステンレスの板を買ってきて
ボルト穴を2つ空けて、チョチョイと曲げたらすぐに出来上がりますよー。
でも、アタシゃ購入しちゃいましたよ。
だって、
だって、
誰も教えてくれなかったんです。
( ・・・友達がいないから、じゃないです。)
図解はコチラ
13番のボルトで自作ステーを固定して、
ミッションケース部にステーの先っちょを「共締め」するだけ。
簡単ですね。
あ!
この作業は、エンジンが冷えてるときじゃないと出来ませんよ。
発狂するほど熱い場所にありますから。