オープンカーだったら、どこの国が造ったクルマも
多少なりとも雨漏りをするものです。
日本車はかなり商品性を追求しているんで、
新車から数年の間は、ほとんど雨漏りしませんが、
トヨタ・セリカも、ホンダ・ビートも、マツダ・ロードスターも、
少し古くなってくると、どうしても幌が劣化して、雨漏りします。
ロードスターの初期型!
だって屋根が布製なんですから、そういうもんです。
ドイツの高級スポーツカー=ポルシェだって、
ジャジャ漏れしましたから、間違いありません。
昔、乗ってた安い968Tip
3.000ccもあったのに、燃費はMGFと同じくらいだったなー。
アメリカ車の幌屋根には乗ったことありませんが、
フランス車もイタリア車も似たようなもんでした。
イタリア車なんて鉄の屋根だったのに、やたらと漏れました。
そんな感じで、経年変化する幌屋根ですから、
オープンカー乗りは、潔く諦めましょう。
でも、どうしても「雨漏りはイヤだー!」って方は、最近のクルマにしましょう。
ダイハツ・コペン
軽自動車オープンカーなのに、屋根がパネルです。
実によく出来てますよー。
劣化しませんよ、つなぎ目のゴム以外は。
では、イギリス車のMGFは・・・?
意外にも、「そんなに漏れないよー」というレベルです。
ほとんどのMGFの場合、雨漏りするのは幌からではなくて、
サイドウインドウの上端が当たる「ウェザーストリップ」のところです。
もし、お乗りのMGFが、雨の日に盛大に雨漏りして、
ガマンできない!という方は、対処法をこの下に書きました。
ただし、「と~~~っても面倒な作業」です。
アタシゃ調整作業の途中で、
ウインドウのレールのネジを「バカネジ」にしてしまって、
頭に来て・・・
ウインドウを外しちゃいました!
この地道な作業を何度も何度も、試行錯誤しながら調整すると、
かなり改善されますよ。
(・・・ホントだよ。)
<調整法>
1、幌の両サイドに付いてる「折れ曲がり式のウェザーストリップ」が
劣化していないかどうか、点検しましょう。
もしこれが、劣化していたら、やるだけムダです。
2、まず窓ガラスとドアミラーベースの位置調整をします。
ドアミラーの固定ネジを少し緩めて、ウインドウにピッタリ沿う位置で固定します。
これ、チョ~大事です。
ホントは、ここだけでも腕の良いメカさんに頼むのが一番です。
アタシゃ、ぜんぶ頼んでました。
3、次に窓ガラスと屋根との位置合わせを、ピッタリ合わせます。
ウインドウのスライドレールの固定を、ちょっと動かして調整します。
確認は、ウインドウをいっぱいに上げたところで、ドアを開閉して、
ゴムとウインドウとの当たりが、ピッタリになるのがベストの位置です。
これで相当に改善されますよ。
どれくらい良くなるかと言うと、
1晩の大雨で、車内に1リッター漏れていたのが、100ccくらいに納まります。
実際にウチのMGFは、洗車機にブチ込んで洗ってましたが、
特に問題ありませんでした。
4、ただし初期型の幌屋根は、これだけでは雨漏りは納まりません。
幌の先端部にある左右の出っ張りが小さいので、
雨の中を走ってると雨水が回り込んできます。
なので、板ゴム素材を適当な大きさに切って、
幌の前端部分の両サイドの、幌布とゴムの間に差し込みます。
こうして「ヒサシ」を作ってやると、劇的に改善されるんです。
「こうして」って書いておきながら、すみません。
画像が残ってないです。
Q) 適当な大きさって、どれくらい?
A) えーと、ホントに適当です。
2㎜厚くらいの板ゴムを3cm×6cmとか・・・ですね。
まぁ4cm×8cmでも良いですけどね。
10cm×20cmなんてバカでかいのは、上手く差し込めないですよ。
ただ、この板ゴムって、全く固定してないんで、
いつの間にか無くなったりします。
でも素材が安いんで、いくつかまとめて作って、
コンソールのどこかに放り込んでおくと良いと思います。
<ご注意>
この幌屋根の調整ですけど、
どんなにしっかり調整しても、しばらく走っていれば、
狂ってきます。
でも狂ったかどうか、すぐわかりますからご安心ください。
雨漏りしますんで。