たまにカーショップとかをのぞいてみると、
バネレートが高いスプリング、減衰力と精度の高いダンパー、
剛性が高いスタビライザーやブッシュなど
高価なサスペンションパーツが展示してありますよね。
足回りのセット次第で、ラップタイムはぐっと良くなりますから、
競争が目的なら迷わず手を加えるべきでしょう。
「車高が低いほうがカッコ良い!」と、車のスタイルを追求する人も
足回りパーツを交換します。
世間で言う「シャコチョー」と呼ばれるサスパーツです。
車庫の所長さんじゃないですよ。
車高の調整機構が組み込まれているんで「車高調」です。
そういう機能を使って、コンビニにも入れないくらい、
ベタベタに車高を下げちゃう人もいます。
このクルマ、普通の生活に使えるんでしょーか?
とても変な揺れ方をするので、さぞ乗り心地は悪いんでしょうけど、
ご本人は「かっけぇー!」と喜んでいます。
アタマ悪そうです。
となりに乗ってる彼女もアタマ悪そうです。
(・・・本文と写真は無関係です。)
ところが我らがMGFはスゴいですよ。
液圧とガス圧を使ったサスペンションですから、
充填量を変えるだけで、車高なんか簡単に変わります。
なんなら外気温の変化で勝手に車高が変わります。
何も整備しなかったら、冬なんて、ベタベタのシャコタンです。
夏なんて、オフロード仕様か?ってくらいに高くなります。
こんなに季節感のあるクルマなんて珍しいですよねー。
しかもこのサスユニット、前後がつながっていて、
中の液体が行ったり来たりするんです。
なんでまた、そんな変わった部品を使うんでしょうかね、ローバーって。
安価なクルマなんだから、シンプルでオーソドックスなサスで良いのに。
ちなみに、左右のユニットはつながってないので、
ロール方向には何もしてくれません。
どうせやるなら、シトロエンのような4輪関連式にすれば良かったのに。
技術的に出来なかったんでしょうか?
それともお金がなくて、開発を断念した?
ひょっとして、シトロエン社に
「漏れがひどいから、止めたほうがイイよ!」って言われたのかも知れません。
そんな風に外気温で車高が変わるMGFなのに
ローバー社は車高を指定しています。
ホイールアーチの最高点からホイルの中心点までが335mmとか。
気温とかの条件条件がないので、
もし、外気温で車高が変化したら、整備不良車です。
工場で整備しなきゃなりませんよ。
気温が変われば、年に何回も。
アホでしょ。
ところで、そんなMGFのオーナー同士の会話で、
車高をどのくらいに調整しているかを聞くときに
「指が何本はいる?」という聞き方をします。
それが、たとえ女性オーナーであってもです。
「ねぇねぇ、〇〇子さん、アナタのって、指が何本入ります?」
「そうね、最近は3本くらい楽に入るわよ・・・」
MGFを知らない人々にとっては、とてつもなく卑わいです。
(タイヤとフェンダーのスキマは指何本分の幅?って聞いてるんですけどねー。)